【おすすめしない】ゲーミングPCはノートで大丈夫?「やめとけ」と言われる本当の理由

「ノートパソコンタイプのゲーミングPCのほうが手軽で便利」、そう思っている方はいませんか?

「場所を取らないし、デザインもかっこいいからノート型のゲーミングPCがいいかも」と考える人は多いでしょう。
確かに最近のゲーミングノートは性能が上がっており、一見すると「もうデスクトップいらないじゃん」と思ってしまいます。

でも、実際に使ってみるとわかるのが「構造的な限界」です。
見た目や手軽さの裏には、排熱や寿命、コスパの面で大きな落とし穴が隠れています。

この記事では、なぜ「ゲーミングPC ノート やめとけ」と言われるのかをわかりやすく解説し、どんな人なら選んでも後悔しないかまで紹介します。

目次

なぜ「ゲーミングPC ノート やめとけ」と言われるのか

ノート型のゲーミングPCは見た目もスタイリッシュで、置き場所にも困らないという魅力があります。
しかし、性能面・構造面でいくつかの致命的な弱点を抱えています。

まず大きな問題は「排熱性能」です。
ノートPCは内部のスペースが限られており、冷却ファンも小型化されています。
そのため、CPUやグラフィックボード(GPU)が熱を持ちやすく、熱がこもることでパフォーマンスが落ちることがあります。
特に夏場は、CPU温度が90℃を超えることも珍しくなく、ファンが全力で回転して「ゴォーッ」とうなるような音を立てることもあります。

もう一つの弱点は「拡張性の低さ」です。
デスクトップPCであれば、あとからメモリを増設したり、グラボを交換したりして性能を上げることができますが、ノートではほとんどできません。
つまり、「数年後に動作が重くなっても、自分でパーツを替えて解決する」ということが難しいのです。

さらに見逃せないのが「バッテリーの寿命」。
高性能CPUやGPUを搭載しているため、常に高負荷がかかり、バッテリーが早く劣化してしまいます。
1〜2年でバッテリーの持ちが半分以下になり、結果的に「常に電源につないでいないと性能が出ないPC」になってしまうケースが多いです。

ゲーミングノートの実際のパフォーマンスはどうなのか

ノート型でもRTXシリーズのGPUを搭載した高性能モデルがあります。
一見、スペックだけを見ると「これならデスクトップと変わらないのでは?」と思うかもしれません。

しかし、実際に『Apex Legends』や『フォートナイト』、『VALORANT』などの人気タイトルを長時間プレイすると、その差がはっきり出てきます。
最初の1時間は快適でも、プレイを続けていくうちにフレームレートが落ち、操作の反応が鈍くなることがあります。

これは「サーマルスロットリング」と呼ばれる現象が原因です。
内部の温度が高くなると、PCが自動的に性能を抑えて熱を下げようとするのです。
つまり、短時間なら性能を発揮できても、長時間の安定性はデスクトップに劣るということ。

この性能の波は、特にFPSゲームや配信を同時に行うようなシーンでは致命的です。
ゲーム配信中にフレームが落ちたり、カクついたりすることで、せっかくのプレイが台無しになることもあります。

長期的に見るとコスパが悪くなる理由

ノート型ゲーミングPCは、初期費用だけ見ると安く見えることがあります。
しかし、3年というスパンで考えると、むしろ高くつくことが多いのです。

理由は単純で、「寿命が短い」「交換ができない」「熱で性能が落ちる」から。
デスクトップであれば、グラボを交換して最新タイトルに対応したり、メモリを増設して快適さを維持したりできます。
しかしノートでは、それがほぼ不可能。

さらに、長期間使うと冷却ファンにホコリが溜まりやすく、排熱性能が落ちてパフォーマンスが下がるという悪循環も起こります。
結果的に、買い替えが早まり、トータルの出費はデスクトップよりも高くなるケースが多いのです。

実際に使って感じた「ノート型の限界」

僕自身も、かつて出張や外出先で作業するためにゲーミングノートを購入したことがあります。
RTX2060を搭載したモデルで、スペック上は十分。最初の印象は「これ1台で十分だな」でした。

しかし、使っていくうちに現実を知りました。
プレイ中はキーボードが熱くなり、ファンの音が気になって集中できない。
さらに、充電を抜くと急に性能が落ちて動作がカクつくようになり、常に電源ケーブルをつなぎっぱなしにするように。

1年も経たないうちに、バッテリーの持ちは半分に減り、外での使用は実質不可能に。
結果として、結局デスクトップに買い替えることになりました。
その時に思ったのは、「ノート型は便利だけど、本気で使うなら限界がある」ということでした。

それでもゲーミングノートを選ぶなら知っておきたいポイント

それでも「どうしてもノートがいい」という人もいるでしょう。
デスクトップPCの設置スペースの問題や、出張・引っ越しの多い方なら理解できます。

そんなときは、次の4つのポイントを意識してください。

  1. 冷却性能を重視する(デュアルファンや大型ヒートパイプ搭載モデル)
  2. 通気性のいい場所に設置する(ベッドや布の上はNG)
  3. 常に電源につないで使用する
  4. 2〜3年で買い替える前提で考える

特に冷却は最重要。底面から吸気して背面から排気するモデルを選ぶだけでも、熱のこもり方が全然違います。
そして「ノートは長く使うものではない」と割り切ること。これが後悔しないコツです。

デスクトップ型のゲーミングPCが優れている理由

一方で、デスクトップ型のゲーミングPCは、冷却性能・拡張性・コスパのすべてにおいて優れています。

内部のスペースが広く、エアフロー(空気の流れ)がしっかり確保されているため、熱がこもりにくい。
その結果、CPUやGPUが常に安定した性能を発揮できます。

また、数年後にグラフィックボードを最新のものに交換すれば、最新ゲームも快適に動作させられます。
たとえば、RTX3060搭載モデルを買っても、数年後にRTX4070へ交換すれば性能が一気に向上します。

ファンの音も静かで、作業環境としても快適です。
ゲームだけでなく、動画編集や配信などを長くやっていくなら、やはりデスクトップが最も安定しています。

コスパよくゲーミングPCを買うならどうする?

デスクトップ型を選ぶなら、BTOショップ(受注生産型)での購入が断然おすすめです。
ドスパラ、マウスコンピューター、フロンティア、パソコン工房などが定番。

特にセール時期を狙うと、同じ予算で1ランク上のモデルを手に入れることができます。
狙い目は次のタイミングです。

セール時期を狙う!
  • 夏・冬のボーナス時期
  • 年末年始セール
  • 新GPU登場直後(旧モデルの値下げが起きやすい)

また、型落ちの上位モデルを狙うのもコスパ重視の賢い方法です。
数万円の違いで、長期的な安定性が大きく変わります。

まとめ|ノート型ゲーミングPCは短期ならアリ、長期ならやめとけ

ノート型ゲーミングPCは手軽で、デザイン性も高く、一見理想的に見えます。
ただし、長期的に見れば「熱」「バッテリー」「拡張性」の壁に必ずぶつかります。

短期的に使う、あるいは軽めのゲームがメインなら悪くはありませんが、
「本気で快適にゲームを楽しみたい」なら、やはりデスクトップ型を選ぶのが正解です。

僕自身の経験から言っても、ノートは便利ですが限界が早い。
最終的な答えはシンプルです——

「ゲーミングノートは短期ならアリ、でも長期ならやめておけ」

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