GTX1660 Super(通称:1660S)は、2019年に登場してから今も根強い人気を誇るグラフィックボードです。
中古市場では価格もこなれており、「とりあえず安くてしっかり動くGPUがほしい」という人にとって魅力的な存在ですよね。
ただ、2025年の今となると「もう限界なのでは?」「最新のゲームは動かないんじゃない?」と不安に感じる人も多いと思います。
この記事では、GTX1660 Superが今どれくらいの性能を持っているのか、実際にどんなゲームを快適にプレイできるのか、そしていつまで使えるのかを詳しく解説します。
GTX1660 Superの基本性能

GTX1660 Superは、GTX1660とGTX1660Tiの「ちょうど中間」に位置するモデルとして2019年に登場しました。
搭載されているGDDR6メモリは6GBで、無印1660よりも約10〜15%ほど性能が高くなっています。
消費電力は約120Wと控えめで、発熱も少ないため扱いやすいGPUです。冷却がしっかりしていれば静音性も十分確保できます。
ただし、RTXシリーズとは異なりレイトレーシング機能には非対応。そのため“映像のリアルさ”を追求する最新タイトルでは不利になる場面もあります。
それでも、2025年現在の同クラスGPUである「RTX3050」や「RTX4060」と比較すると、性能的にはRTX3050とほぼ同等。
フルHD環境で中設定のゲームプレイを想定するなら、まだまだ現役で活躍できるポテンシャルを持っています。
GTX1660 Superで人気ゲームはどれくらい快適?【2025年の実力検証】
実際に、GTX1660 Superでどの程度のゲームが快適に動作するのかを見ていきましょう。
- Valorant:フルHD・高設定で200fps以上を維持でき、非常にスムーズ。
- APEX Legends:中設定で100fps前後を確保。対戦中でも安定したフレームレートで快適に遊べます。
- Fortnite:中設定で90〜110fpsほど。建築バトルもストレスなくプレイ可能です。
- 原神:高設定でも60fps安定。描画の美しさと快適さを両立できます。
- Call of Duty: MW3(2023):中設定で70fps前後。設定を少し調整すれば十分遊べます。
- Starfield / Cyberpunk 2077:低〜中設定で40〜50fps前後。重いタイトルでは厳しさも感じます。
軽量級・中量級のタイトルでは問題なく動作しますが、AAA級の最新ゲームは設定を下げる必要が出てきます。
GTX1660 SuperはフルHD(1920×1080)環境に最適化されたGPUと言えるでしょう。
GTX1660 Superが2025年でも「まだ現役」と言える3つの理由

1つ目の理由は、フルHD環境では十分なパフォーマンスを維持していることです。
Valorantや原神、FF14などの人気タイトルは今でも快適に動作します。多くの人がプレイしているオンラインゲームなら、性能不足を感じることはほとんどありません。
2つ目の理由は、省電力で安定動作しやすい点です。
TDP120Wと軽めで、熱の発生が少なく、電源への負担も小さいため、中古でも安心して扱えるGPUといえます。
3つ目の理由は、コスパの良さです。
2025年現在、中古価格は2万円台前半から後半で推移しており、この性能帯のGPUとしては非常にお得。中古ゲーミングPCの構成にもよく採用されています。
「高設定で最新ゲームを遊びたい」人には少し物足りませんが、「フルHDで快適に遊べれば十分」という人にとっては、まだまだ現役で通用します。
GTX1660 Superが厳しくなる場面・ゲーム
もちろん、GTX1660 Superにも限界はあります。
特に、最新のAAAタイトルでは性能不足を感じる場面が増えています。
たとえば「Alan Wake 2」や「Starfield」などは、GTX1660 Superでは設定を大きく下げてもフレームレートが安定しにくいです。
また、レイトレーシングを活かしたタイトルでは非対応のため、映像効果を最大限に楽しむことはできません。
さらに、WQHDや4Kのような高解像度でプレイすると、メモリ容量(6GB)の制限により処理が追いつかなくなるケースもあります。
144Hz以上の高リフレッシュレートモニターを使う場合も限界が見えてくるでしょう。
2026〜2027年あたりには「設定を下げないと厳しい」と感じるタイトルが増えると予想されます。
GTX1660 Superを長く快適に使うためのコツ

GTX1660 Superは使い方次第でまだ数年は戦えるGPUです。
長く快適に使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
まず、ドライバーを最新に保つこと。NVIDIAのドライバー更新によって、最適化やバグ修正が行われることがあります。
次に、ケース内のホコリ掃除。冷却性能を保つことで寿命を延ばすことができます。
中古PCを使っている場合は、電源ユニットの劣化にも注意が必要です。
また、ゲーム側の設定を少し下げるだけでも快適さは大きく変わります。影や反射、アンチエイリアスなどを“中”程度に設定すると安定します。
CPUとの組み合わせも重要です。
Ryzen5 3600 や Core i5-10400 以上のCPUを使えば、ボトルネックを感じにくくなり、バランスよく動作します。
このように手入れを怠らなければ、あと2〜3年は十分に現役として活躍できるでしょう。
GTX1660 Superからの買い替えを考えるならこのGPU
もし買い替えを検討しているなら、いくつか候補があります。
- RTX4060 / RTX4060Ti:最新世代で消費電力も低く、DLSS3対応で将来性があります。
- RTX3060(中古):GTX1660 Superの約1.5倍の性能があり、価格も下がり始めています。
- RX6600 / RX7600(AMD):コスパ重視ならおすすめの選択肢です。
フルHD中心のゲーミングならGTX1660 Superのままでも問題ありませんが、最新ゲームをより高画質で楽しみたい人は、これらのGPUに乗り換えると満足度が上がります。
GTX1660 Superはいつまで使える?【結論】

2025年現在、GTX1660 Superは「フルHDゲーミングならまだ現役」と言い切れます。
ただし、2026〜2027年以降は最新タイトルでの性能不足が目立ってくるでしょう。
- 軽量タイトル(Valorant、原神、Minecraftなど)は2028年頃まで快適
- 重量級タイトル(Cyberpunk 2077、Starfieldなど)は2025〜2026年が限界
つまり、「あと2〜3年は十分戦えるが、長期的には買い替えを意識しておくべき」というのが現実的な判断です。
まとめ|GTX1660 Superは2025年でも「延命できる優秀なミドルGPU」
GTX1660 Superは登場から6年が経過しても、フルHD環境では今なお快適に動作するグラフィックボードです。
軽いタイトルやオンラインゲーム中心で遊ぶなら、コスパの高い選択肢として十分価値があります。
一方で、レイトレーシングや4K解像度など「次世代の映像体験」を求めるなら、物足りなさを感じる時期でもあります。
それでも、「安くて安定して遊びたい」という人には、今もおすすめできるGPUです。
GTX1660 Superは、2025年でもまだ現役。しっかりメンテナンスをすれば、もう少しの間、ゲーミングライフを支えてくれる頼もしい存在です。