メルカリを見ていると、ゲーミングPCが驚くほど安く出品されていることがあります。
「同じスペックなのに、ショップより3万円も安い!」なんて商品を見つけたら、正直心が揺らぎますよね。
僕も以前、RX580搭載の格安ゲーミングPCをメルカリで購入したことがあります。見た目は悪くなかったのですが、実際に使ってみるとファンの音が異常にうるさく、自分でパーツを交換するハメになりました。
今回はその経験を踏まえて、「メルカリでゲーミングPCを買うのは本当にアリなのか?」というテーマで、安さの裏にあるリスクや安全な買い方をじっくり解説していきます。
なぜメルカリでゲーミングPCを買おうと思う人が多いのか

メルカリのゲーミングPCは、見た目や価格面で非常に魅力的に見えます。
多くの人が惹かれる理由は、「新品より2〜3万円安い」「高スペックっぽく見える」「写真がキレイ」「届いたらすぐ使える」という4点が大きいです。
特に「RTX」「Core i7」といった単語が並んでいると、「このスペックでこの値段なら絶対お得」と感じてしまいます。
しかし、ここが落とし穴。
スペック表の一部だけを見て判断してしまうと、見えない部分の性能差やリスクを見落としやすいんです。
つまり、安さの裏には「理由」があるということですね。
メルカリのゲーミングPCが「やめとけ」と言われる理由
実際に調べてみると、「メルカリ ゲーミングPC やめとけ」という声はかなり多いです。
その理由はいくつもあります。
まず一番の問題はパーツの詳細が不明なこと。
出品ページには「Core i7」「RTX3060」などと書かれていても、実際には古い世代のCPUや再利用されたGPUが使われていることがあります。たとえば、同じ「i7」でも第4世代と第12世代では性能がまるで違います。
さらに、見た目はキレイでも内部はホコリだらけで、熱がこもりやすくなっているケースもあります。
また、動作確認が十分にされていないまま出品されていることも多く、届いて数日で起動しなくなるというトラブルも珍しくありません。
そして何より厄介なのが、「初期不良があっても返品できない」こと。
メルカリは個人間取引なので、保証やサポートがほぼ存在しません。電源が入らなくても「動作確認済みです」で済まされてしまうこともあります。
加えて、最近では「自作PC転売」も増えています。
個人が中古パーツを集めて自作し、見た目だけ整えて販売しているケースも多く、配線の取り回しや冷却設計が雑なものも目立ちます。見た目が派手なRGBファンでキラキラしていても、冷却性能が不足していることもあります。
実際に安いゲーミングPCを買った経験談(RX580搭載モデル)

僕自身もかつて、メルカリでRX580搭載のゲーミングPCを買ったことがあります。
価格は7万円ほど。スペック的には当時の人気タイトル(APEXやフォートナイトなど)も動かせそうで、正直かなり期待していました。
しかし、実際に届いて電源を入れた瞬間から違和感が…。
ファンがものすごくうるさいんです。
しばらく使っていると、PC内部が熱を持ち、ゲーム中にフレームレートが急に落ちることもありました。
気になってケースを開けてみると、ファンのグリスが乾いており、内部にはホコリもびっしり。冷却のメンテナンスがまったくされていなかったんです。
結局、自分で静音ファンを購入して交換。
なんとか使えるようになりましたが、パーツ代と手間を考えると「最初からショップで買えばよかった」と心から思いました。
見た目がきれいでも、中身が健康とは限らない——この経験から強くそう感じました。
メルカリでゲーミングPCを買うメリットもある
もちろん、公平に言えばメルカリにもメリットはあります。
たとえば新品よりも圧倒的に価格が安いこと。
少し古めのタイトルしか遊ばない人や、軽めの作業用PCとしてなら、うまく使いこなせる場合もあります。
また、自作PCの知識がある人なら、安く買ってパーツを交換したり、パーツ取りに使ったりするのもアリでしょう。
ただし、これはあくまで「知識と工具がある人」に限られます。
トラブルが起きたときに自力で直せるスキルがないと、結局高くつく可能性が高いです。
安全に購入するために確認しておくべきポイント

それでも「やっぱりメルカリで買いたい」という人もいると思います。
その場合は、最低限以下のポイントを確認しましょう。
まずは出品者の評価。取引実績が多く、コメント対応が丁寧な人を選ぶのが鉄則です。
次に型番を調べること。
「i7」「RTX3060」と書かれていても世代によって性能が違うため、型番をGoogle検索して実際のベンチマークを確認しておくと安心です。
また、「電源ユニットの容量」「冷却性能」「メモリ容量」なども大事なチェック項目です。
特に電源が弱いと、GPUが本来の性能を出せなかったり、最悪の場合は故障の原因にもなります。
そして、届いたらすぐに動作確認を行うこと。
時間が経つと返品が難しくなるので、受け取ったその日に電源を入れてチェックしておくのがベストです。
パソコンショップで買うほうが安全な理由

僕が最終的にたどり着いた結論は、「パソコンショップで買うのが一番安心」ということ。
特にBTOショップ(ドスパラ、マウス、フロンティアなど)はサポートがしっかりしています。
例えば初期不良があった場合でも、ショップなら交換や修理がスムーズ。
また、最新世代のパーツを組み合わせているため、性能面でも安定しています。
さらに、冷却設計やケーブル配線などもプロが組んでいるので、内部の作りが丁寧なんですよね。
もしトラブルが起きたとしても、日本語での問い合わせ対応が可能なので、サポート面でも安心です。
やはり正規のパソコンショップ(ゲーミングPCに強いお店)で買うことは、スペックが完璧なパソコンが手に入ることはもちろんですが、アフターサポートがしっかりしています。
ゲーミングPCは安い買い物ではないのでしっかりと信頼できるところで買うようにしましょうね。
コスパよく安全にゲーミングPCを買う方法
「でもやっぱり安く買いたい!」という人におすすめなのが、BTOショップのセールやアウトレットモデルです。
年末年始、ボーナス時期、ゴールデンウィークなどには値下げされることが多く、正規サポート付きで安く買えるチャンスがあります。
また、分割払い(36回払いなど)も活用すれば、月々の負担を抑えて安心して購入できます。
中古を買ってトラブルに悩むよりも、保証付きで安心して使える新品を選んだほうが、結果的にコスパは高くなります。
まとめ:安さだけで選ばず、信頼性を優先しよう
メルカリのゲーミングPCは、確かに価格だけ見ると魅力的です。
ですが、実際に買ってみるとトラブルのリスクが高く、修理やパーツ交換にお金がかかるケースも多いです。
僕のようにRX580搭載モデルを買って、結局ファン交換や清掃をすることになると、「最初からショップで買えばよかった」と後悔します。
見た目がきれいでも、内部の品質や冷却状態まではわかりません。
本気で長く使いたいなら、信頼できるショップで保証付きのゲーミングPCを選ぶのがベスト。
「安さ」に惹かれる気持ちはわかりますが、「安心して使えること」のほうがずっと大事です。